三ババ

きょう車を運転していたら、婆さん三人組の井戸端会議を目にした。
上手い具合に木陰になっているところに腰掛けるのに按排の良い段があり、そこへ一人が座り、後の二人は自分の手押し車に座って楽しそうに話をしていた。

写真に撮りたい���

そう思ってアクセルを緩めたものの、結局そのまま走り去ってしまった。
こういう時クルマはあかんなあ…と呟きかけて、どーせ歩いてたって「撮らせてください」なんて言えへんやろ���と自分でツッコミを速攻いれた。でもやっぱり口惜しいものが残る。
見ず知らずの人にレンズを向けるなんて、なかなか出来ない。それも日常生活の中ではカメラ片手に歩き回ること自体に既に照れがあるから尚さらである。
かといって断りも何もなくいきなり撮るってのも失礼なので、せめて写真を撮ることが怪しい行為ではない明確な状況があれば少しは助かる。例えば撮影会���参加したことないけど���とか、観光旅行とか。まあそれでもめっちゃ緊張するんだけどね。結局いっしょ。
だから結局「慣れ」という身も蓋もない結果に落ち着くのであった。チャンチャン♪

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ところで、婆ちゃん三人組を見かけた時、上の写真を撮ったときの状況を思い出した。
95年6月のラサだけど、この時も少しは緊張したかな��� 細かいことは忘れたけど、三人の前を通りかかった時「すてきやなあ」と思って気が付いたらカメラを構えてシャッターを切った、その一枚である。
それから一応ファインダーから目を離してカメラを指差し、「ピクチャーOK ? 」と断ったものの、果たして伝わったかどうか定かでない。
三人はその後もこちらを意識する様子をみせず、もちろんマニ車をまわす手も数珠繰りも休むことはなく、とにかく話を続けた。それだけに気が楽になったのは確かだけど、逆に集中が途切れてファインダーを覗きながら余計なことを考えてもいた。
一体何を話しているのだろうか。恐らくたわいのない話だろう。なんてことない光景なんだけど、彼女たちの生きてきた時代を考えたら、その何気なささえ愛おしような…。
そんなわけで、結局その後は一枚も撮らなかった。

それにしても、年老いたチベット人を見ていると、どうしても生きてきた時代の激しさを考えてしまう。そんな時代を生き抜いてきた強さは何処にあるのだろうか���なんてね。
けれど日焼けしたシワだらけの笑顔はチベットの大地のようにとりとめがなく、湿っぽい島国の感傷など瞬く間に乾いて無くなってしまうのがオチである。

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